知っていますか?パニック障害の人は、不安や恐怖で美容室や歯医者に行けない人がいます。当事者だからこそ感じた悩みである「不安や恐怖で」美容室などへ行きにくいを解消するために、webメディアre:leafを設立し、2019年8月にオープンしました。
【知っていますか?パニック障害】
パニック障害では、「死んでしまうのではないか?」というほどの激しい発作を経験することで、常に強い不安や恐怖にとらわれる状態が続きます。そのため、家から出られなくなるなど当事者の行動範囲が限られてしまい、日常生活に著しい支障をきたす病気です。
厚生労働省の「患者調査」によると、パニック障害の受診者数は1996年に約3千人でしたが、2017年には約8万3千人となり大幅に増加しています。また最近では、松島 聡さん(Sexy Zone) や岩橋 玄樹さん(King&Prince)といったジャニーズの方の活動休止報道で、芸能人のパニック障害公表が相次ぎました。
このようなデータからみて、以前に比べ公表しやすい時代になってきたのかもしれませんが、裏を返せばそれだけ多くの方が悩みを抱えているということです。
【美容室や歯医者さんに行けない!】
では、どういった悩みを抱えているのでしょうか。よく挙げられる具体例は、電車やバスなどの乗り物や、人混みを苦手とするということ。意外かもしれませんが、買い物のレジの列に並べない方もいます。人によって苦手とする状況は様々ですが、特に多くのパニック障害の方が回避しやすい場所があります。そこは、美容室や歯医者さんです。
パニック障害を抱えている方は「髪を切りたい、歯を診察してほしい」という気持ちがありながらも、「もしまた発作が起きてしまったらどうしよう」という不安な思いから、なかなか行動に移すことができません。その結果、自分で髪をカットしたり、何年も美容室や歯医者さんにいけなかったりと、日常生活に著しい支障をきたしているのです。
【re:leafの今後の展開について】
そんな人知れず孤独感に悩む方々のために、re:leafでは「安心して(症状が出ても)入れる美容室・歯医者さん」などをご紹介しています。Webサイトに掲載されている店舗や医院は実際に取材を行い、歯科医師や店主さまの声なども加えて発信しています。既に『パニくる!?(KADOKAWA)』の著者の櫻日和鮎美さんや、『会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと(内外出版社)』の著者の山口健太さんなど有識者の方からも推薦いただいています。
re:leafが他メディアと大きく異なる点は、各店舗の情報に「安心ポイント」や「可能な対応について」などの項目が加えられているところです。これは、パニック障害の方が行くことを想定していますので、当事者の方が行く前から感じる強い不安感(=予期不安)を、なるべく事前に和らげたいという代表玉置の想いからです。
re:leafが創りたい未来。それは、日本全国各地に協賛店につくり、安心して入れる店舗情報を提供すること。2022年までに100店舗の掲載を目指しています。将来的にはマップ化し、利便性の向上を図りたいと思っています。そして、re:leafが架け橋となり、辛い時や苦しい時も人生を一緒に並走し乗り越えることができる。当事者はもちろん、そうでない方にとっても、豊かな人生を送るきっかけを与えていきたいと考えています。
【代表:玉置織奈プロフィール】
re:leaf代表/編集長。18歳の時にパニック障害を発症。以降、自身の病と向き合いながら、現在は精神障害をオープンにし、社会復帰を目指す一員。当事者として、皆が悩むポイントや困っている点に共通する部分が多い割に、それを和らげ解消できるような当事者が求める情報の数が少ないと感じ、re:leafを設立。https://releaf.info/
●当団体では、本件に関して様々な情報提供が可能で、マスコミの方のご取材を随時お受けしております。本件に関するより詳細情報をご希望の場合は、ぜひお問い合わせください
【取材依頼・お問い合わせ先】
代表 :玉置 織奈
メール:[email protected]