王様企画(活動場所:大阪市 代表:菊地仁美)が上演する新作芝居「雲の糸」は、12月7日(土)~8日(日)の期間で上演いたします。
今年2月に表現者工房で上演し盛況いただいた「傘村裕丈を探している人を探しています」の、軽妙でいて重苦しい探偵ものから変わり、王様企画特有の粘度のある雰囲気を残しながらも、よりソリッドに人間を描いた作品です。
公演特設Webページ】https://plum291037.studio.site/
作品のみどころと詳細
現代社会の「生きている」とは何なのか。
大変ありがたいことに、現代社会では私たちの傍から「死」が離れ遠くに隔離されるようになりました。
その代償として、「生」の輪郭がぼんやりとしてしまっているように思います。死が近くにあるからこそ「生」が色濃く、強く感じられる。
では、色濃く感じられるはずの、私たちに見えなくなってしまっている「生」とは。
それは「選択と責任」であると思います。自分の頭で考えて、自分の目で目的地を見つけ、自分の足で歩いていく。
そういった「自己決定権」を中核に据えた作品を制作いたしました。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」から着想
芥川龍之介の有名な作品に、「蜘蛛の糸」という短編小説があります。
天界にいるお釈迦さまが極楽の蓮池から地獄の様子を見て、気まぐれに罪人を助けようとするお話です。
罪人であるカ犍陀多(カンダタ)が、自分一人が救われようと他人を蹴落とそうとし、他人を想う気持ちのないものは結局自分も救われない、という仏教的学的な教訓が含まれています。
今回のお話はまさに、そんな犍陀多側、というか地獄側の視点のお話です。
今私たちがいるここが地獄だとしたら。この平和で安寧な世界が、地獄に見える人がいるとしたら。
空にどんな救いを求めるのか。犍陀多を見送った人たちは、どんな思いでいるのか。
結局は、芥川とは似ても似つかぬ作品となりましたが、ぜひご期待ください。
【あらすじ】
その若い女性は、あるホームレスに再起を手伝ってもらうことになった。
社会復帰支援活動を通して、再び社会とのつながりを取り戻そうと踏み出すが、突然の別れがやってくる。
彼の死から、様々な人物が関わり始める。
NPOや行政による真相究明、メディアの報道。
それぞれの思惑が交錯する中、女は彼の死の真相を追い求め、自身の存在意義を見出そうとする。
【開催要旨】
開催日時:2024年12月7日(土)13:00/17:00
8日(日)12:30/16:30
※時間は開演時間です。受付・開場は開演30分前です。
会場:ウイングフィールド
大阪府大阪市中央区東心斎橋2-1-27 周防町ウイングス6F【受付5階】
【チケット料金】
前売券 当日精算/2,500円 事前精算/2,000円
当日券 一般/2,700円 U-25/2,500円
*前売でお席が埋まった場合は当日券の販売はございません。
*U-25当日券をご利用のお客様は各種証明書を受付にてご提示ください。
チケット予約サイトURL:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/023a06pxbuz31.html
<作>ザビエル・ミサイル・ヒポポタマス
<演出>菊地仁美
<キャスト>
役名 : 役者
沈波未知留 : なかはらみな
戸祭不律 : 菊地仁美
亜迷保治 : 貂
公林万蒼 : マツモトミザリー
私辺千緋 : JACK
夏女兼 : 海野みく
阿賀利了舟 : 七月とも
五和光凛 : 宣香
<スタッフ>
舞台監督 : 百悉花鶏
照明 : 貂 じーこ
音響 : 木下貴文
舞台美術 : 七月とも
衣装 : 海野みく
宣伝美術 : 宣香 的葉果音
制作 : 松本彩可 なかはらみな
王様企画について
2019年、代表・菊地仁美を中心に、様々な背景を持つ人間が集まり結成。
現代社会への不安や反抗、日常に潜む不穏さを「違和感」という形に昇華した不条理的表現が特徴。
踠き続ける苦しみを表現する「それでも生きる」を命題とし、演劇づくりを続けている。
【各種ご連絡先】
メールアドレス:[email protected]
ホームページ:https://king13plan.wixsite.com/oosaka-workmen
Xアカウント:https://twitter.com/king13planning
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/king_plan_13/
YouTubeアカウント:https://www.youtube.com/channel/UCp4m6yw-e73VJWGFgX1uz3A
会社名:王様企画
担当者:菊地仁美
TEL:080-1276-1928
MAIL:[email protected]