『クライマーズ・ハイ』「半沢直樹」でブレイクを果たす寸前の滝藤賢一が主演した『笑え』が、2024年7月12日(金)大阪シアターセブンで開催の「太田真博監督初期作品集 in大阪」にて上映されます。
7月20日(土)~太田真博監督の長編劇場公開デビュー作『エス』が大阪初公開(シアターセブンにて)となることを記念した特別上映です。
『クライマーズ・ハイ』公開の2カ月前に撮影された滝藤賢一主演映画がある。
「舞台・阪神淡路大震災」神戸公演千秋楽を翌日に控える俳優たちがひたすらモメる一夜を通じ、被災者と非被災者の分断を描いた物語『笑え』だ。太田真博監督の初期作品で脚本のない完全即興映画。誰もが予想できない?ラストまで緊張感が続く。
各地映画祭で受賞しているがソフト化・配信はなく滅多に見ることはできない。大阪での上映は2009年のシネ・ヌーヴォXでの公開以来となる。
・『笑え』予告編
https://youtu.be/CExgGzMs-UQ?si=lPb-dQlzmeUwqqMG
『エス』は太田監督自身が2011年に不正アクセス禁止違反容疑などで逮捕された経験に着想を得た“新感覚クライム・ムービー”。
友人が逮捕され嘆願書を書く目的で集まった旧友たちだが、互いの思惑や立場のズレから一致団結とはいかない。逮捕された男の社会復帰を積極的に手伝う主人公・千穂に扮した新進女優・松下倖子がむき出しの衝動を見せるクライマックスまで絶え間ないムダ話が続く異色の会話劇だ。
7月20日(土)~の大阪公開に合わせ『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』の井上淳一(脚本家・映画監督)ら著名人からのコメントが到着した。
・『エス』予告編(東京ver.)
https://youtu.be/OlPtBlx0dJk?si=kuQaPirz_2WoOr-o
▼井上淳一(脚本家・映画監督)
監督が自ら犯した罪を描くというから、贖罪の話かと思ったら、とんでもない。そこを起点に一点突破全面展開。不寛容で不完全なこの世界をマルっと映し出す。みんな、いいヤツなのに、どこか不穏で不安定。善意と無自覚な悪意が入り混じる。そんな人間の残酷な多面性を体現する役者たちがみないい。才能は至るところに隠れている。縮こまって生きる必要なんてない。この映画と出会わないと損しますよ。
▼森達也(映画監督・作家)
まず言えること。一筋縄では説明できない作品だ。もう少し具体的に書けば、台詞がプロットから解放されている。もちろんこれは、映画的作法としては大きな違和感をもたらす。ところがその違和感すら、きっと太田監督は計算している。氾濫する言葉と(少しだけ)ずれた映像の融合が醸し出すリアリティ。それをあなたは目撃する。
▼上坂あゆ美(歌人/エッセイスト)
不自然なほど明るい音楽、吹き出してしまうような会話劇。
なのになぜかずっと、怖いくらいの覚悟を感じる。
この作品は、何よりも監督自身のためにある。
一人の人間が事実を受け止め、それでも生きていくために、必要なものだったんだろう。
上映・公開に関するお問合せ先
シアターセブン
〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5階
TEL:06-4862-7733
MAIL:[email protected]
WEB:http://www.theater-seven.com/
会社名:合同会社アイウィズプロモーション
担当者:伊藤生予誌
TEL:03-6555-2429
MAIL:[email protected]
『エス』予告編(監督:太田真博、主演:松下倖子)