2020年10月23日

大阪長屋を現代化したコロナ後の「新しい大阪の住宅」
全48タイプの展覧会を11月13日から昭和町の
登録有形文化財寺西家住宅で開催します

<新・大阪長屋展2020> 
※新・大阪長屋=大阪長屋を現代化した新しい大阪の都市型1戸建住宅

高橋 啓(建築家)/C 一級建築士事務所

コロナ禍によリ、これからの住宅に求められていることが明確になりました。風通しと日あたりが良く、広いリビング(居間)と広いバルコニーと庭があって緑を感じられる住宅、つまり、住宅の中に本質的に
<自然>を取り込むことが求められるようになりました。これらの条件を満たした、新しい大阪の定番住宅のお手本となるのは、大阪の住まいの歴史の中で育まれ、大阪独自の進化も遂げた、大阪の都市型住宅の原型である「大阪長屋」です。大阪長屋を令和時代に現代化して、大阪ならではの住宅問題を解決した、コロナ後の新しい大阪の定番住宅=新・大阪長屋を全48タイプ公開するのが本展覧会の目的です。

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■コロナ禍によリ、大阪に令和時代の「新しい大阪の定番の1戸建住宅」が必要になりました。
このような時代に本当に必要とされる「新しい大阪の定番住宅」は、大阪の都市住宅の原型であり、独自の進化も遂げた「大阪長屋」を正統的に受け継いだ住宅にするべきだと考えています。

コロナ後、住宅の中に本質的に<自然>を取り込んだ住宅が求められていますが、「大阪長屋」は、もともと住まいの中に自然を大きく取り込んでおり、今の時代に合わない部分は、令和時代の感覚で改良して現代化していくことで、「風通しと日あたりが良く、広いリビング(居間)と広いバルコニーと庭があって緑を感じられる住宅」という今、住宅に求められている条件をすべて満たした住宅をつくることができます。大阪の新しい都市型住宅は、大阪の住まいの歴史の中で育まれて、大阪人と大阪の風土に最も合っている「大阪長屋」を現代化することが本質的だと考えています。
※テレワークのための「仕事専用スペース」は、基本的に主寝室かダイニングルーム(食堂)に確保できるようになっています。
※コロナ後の時代に、上記以外に求められている項目についても、組み込めます。

■「大阪長屋」には、下記の全3タイプがあり、昭和時代の戦争が始まるまで建て続けられました。
①明治時代の[通り庭型]  ②大正時代前半の[裏庭型]  ③大正時代後半の[裏庭+表庭型]
戦後、合理性を追求して長屋が団地に置き換えられるようになり、団地が中層・高層・超高層マンションへと発展しましたが、戦後、③の次の新しい大阪長屋の型は、生まれていないのです。
つまり、昭和時代の戦後、平成時代も、大阪の都市型住宅は全く進化することなく、令和時代まできてしまったのです。そして今、現存している大阪長屋は、衰退の一途を辿っています。
従って、令和時代にするべき事は、大阪長屋を丁寧に保存していくと同時に、新たな大阪の都市型住宅を生み出して、大阪長屋の歴史の流れを昭和から令和へと丁寧に繋いで、大阪長屋を進化させ続けていくことだと考えています。本展覧会では、大阪長屋の①②③の全3タイプを様々なかたちで現代化して、新・大阪長屋の全48タイプを製作しています。 

■大阪長屋の①②③の全3タイプを現代化して、今の時代、大阪に本当に必要な2つの新しい
 都市型住宅のシリーズを製作しました。
Ⅰ.<大阪の間口の狭い敷地に「住んでみたい住宅」をつくるシリーズ>
  大阪の狭小間口の敷地に最も多い2間間口の、特に条件の厳しい大阪市内の1戸建住宅の平均敷地面積以下の、全24タイプの「住んでみたい住宅」を公開します。2間間口のプランは、すべて大阪長屋独自の型、③大正時代後半の[裏庭+表庭型]を現代化して製作しています。
Ⅰ-1.間口2間×奥行6間の全6タイプについては、全タイプの模型と図面を公開します。
Ⅰ-2.間口2間×奥行7間の全6タイプについては、全タイプの図面と代表的なタイプの模型を、
Ⅰ-3.間口2間×奥行8間の全8タイプについては、全タイプの図面と代表的なタイプの模型を、
Ⅰ-4.間口2間×奥行9間の全4タイプについては、全タイプの図面と代表的なタイプの模型を
公開します。
さらに、間口2.25間×奥行6間の可変型店舗付最小型住宅の全4タイプの図面を公開します。
全体で、間口の狭い敷地の全28タイプの新・大阪長屋を公開します。
※詳細は、プレスリリースをご覧ください。

Ⅱ.<大阪の小さな敷地にも「豪邸」をつくるシリーズ>
一般的な形状の敷地で、特に条件の厳しい大阪市内の1戸建住宅の平均敷地面積以下の、16坪・18坪・20坪・22坪・24坪の5つのサイズの敷地の住宅を「小さな豪邸」と名づけ、比較的コンパクトな敷地でも、大阪の都市部で豊かな自然を感じながら暮らせる、小さくても豪邸の条件を満たした、5軒の新しい大阪の都市型住宅を公開します。
また、26坪~50坪の敷地坪数ごとにスケールの異なる新しいタイプの豪邸を製作しており、全体で、一般的な形状の敷地の、敷地面積16坪~50坪の全20タイプの新・大阪長屋を公開します。
※詳細は、プレスリリースをご覧ください。
以上のような、コロナ後の新しい大阪の定番住宅=新・大阪長屋を全48タイプ公開します。

■本展覧会は、大きくて分かりやすい模型と図面を展示しており、展示している住宅の模型と図面は、すべて1/50サイズで、模型には各部屋の説明が直接書き込まれていて、展示している図面パネルと併せてご覧頂けければ、一般の方にも内容が分かるように配慮した展示になっています。
又、今回の展覧会の全プランと、展示の模型と図面パネルは、5年の歳月を費やして製作しました。

■会場の寺西家住宅は、大正時代に建築された1戸建住宅の典型で、その正面には4軒長屋の寺西家阿倍野長屋があります。新・大阪長屋は、すべて大阪長屋を現代化した、令和時代の1戸建住宅の提案であり、この新旧の対比により、温故知新の大阪の新しい都市型住宅を、よりリアルに感じてもらえたらと考えています。

■「新・大阪長屋展2020」展覧会詳細
[期間]11月13日(金)・14日(土)・15日(日)・20日(金)・21日(土)・22日(日)・23日(祝)   
[時間]11:00~18:00              
[会場]寺西家住宅:大阪市阿倍野区阪南町1-50-25 
[料金]入場無料
[お問い合わせ]06-6578-8201:高橋 

※大阪長屋を現代化した、総合的な大阪の住宅提案は「大阪初」ですので、ぜひ取材してください!
 どうぞよろしくお願い致します。

◆お問合せ先

会社名:C 一級建築士事務所
担当者:高橋 啓(建築家)
TEL:06-6578-8201
MAIL:[email protected]
※その他の連絡先は、プレスリリースをご覧ください。

◆プレスリリース画像
◆プレスリリースPDF
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